都市シリーズについて語ってみようか。

とは言ったものの、手元に本が無い。(下宿先に置いてきてしまったのです)
というわけで、ここからはまるおの記憶が頼りの、間違った可能性のある話になりますね。
まずは世界観から。
都市シリーズの舞台となっている世界は、我々の住むこの世界と同じ地形、同じ地名、似たような歴史を持った別世界です。
相違点を挙げれば、今の人類にとって欠かせない石油が、この世界は生まれてからそう時間の経っていないために、化石が少なく、ほとんど取れないこと。
そしてその代わりになる燃料として、精霊石と呼ばれる物質――流体という自然エネルギーが凝固したもの――や、言葉が持つ言詞力(誤字に非ず)があります。
ええと、ここまで書いてまだ序の序です。
更に各都市の個性や、風水五行、重騎、自動人形、神器、技能、神形具、大天蓋……。。。
まあ、以上のように作中では造語連発です。
さらに、同じ話の中でもそのキャラクターが使う言語によって「自動人形」のルビが「じどうにんぎょう(日)」「ザインフラウ(米・独)」「ベル・デ・マリオネッタ(仏)」といった風に変化します。
なんていうかまあ、趣味の世界ですね。



うわ。自分が止まらない。ヲタクって嫌ーね。



閑話休題。この都市シリーズを人に薦めるにあたって、どの本から薦めればよりよいのか。といったような議論がファンの間でよく起こります。
これは「シリーズ」と銘打っておきながらも、一作ごとに根底の世界観以外――各都市の個性や登場人物――が違うため。並びに3作目の香港以降こそが本当の都市シリーズだ。と考える僕のような輩が居るせいですね。
「香港・大阪・巴里、この3つのどれかから読み始めろ」というのが僕の持論なのですが、人によってさまざまな意見が出ています。
あと、最低でも3回は読み返さないと何言ってるか解かんないまま話が終わったりします。
きちんと読みこまないと答えが見えてこないうえに、文体に癖があるため、
「なにこれ?」と、初読で放り出すか、
「もう一回読もう」と中毒になるかのどちらかの場合が多いように思います。
つまり、読む人を選ぶけれど中毒性の高い作品です。
というわけで、見事なまでに中毒になった男の見本でしたとさ。