壁に当たってるのか当たらされているのか。

日本代表は今、壁にぶち当たってるんだろう。右肩上がりで本番まで行ったトルシエ時代を終えて、スランプを迎えている。
ジーコ擁護派の人たちは、そう考えているのかもしれない。「今はスランプで壁に当たっているだけ。ここを乗り越えたら更に強くなれる。それだけの力が日本にはある」と。
なるほど。まあ、解らんでもない。でも、「ジーコでこの壁を乗り越えられるのか?」という疑問が発生する。
乗り越えるために必要なものをジーコは「時間」だと言った。2週間あればより良いチームが出来る、と。
しかし、現実問題時間など無い。いや、国内組中心のチームを作ればいいのだが、ジーコにその気が無いんじゃ現実的じゃない。
さて、ここでも疑問が発生する。何故、ジーコは『海外組』を重用するのだろうか。
ブラジルやアルゼンチン辺りを見ていると、有力選手は大抵、ヨーロッパで活躍している。国内にいるのは若手と、経験を積んで帰ってきたベテラン達だ。若手はベテランから教えを請う。そして欧州へと飛び立つ。
ジーコは、それを目指しているんじゃないか?
その仮説に立ってみれば、海外組を重用する理由も見えてくる。
ジーコは日本を代表するJリーガー達に、メッセージを発しているのだ。
「お前達、外を見て来い」と。*1
寿司投げつけてる場合じゃないぞ、久保、大久保。
てなわけでまあ、ジーコ否定派が、頑張って擁護してみた文章でした。ジーコにこの壁は乗り越えられるのか。ここに関しては僕の足りない頭じゃ「擁護不可能」だったので放置させていただきます。あしからず。

*1:ただし、闇雲に海外に出ても、川口みたいな例になることもあるわけで。選手にも二の足踏む理由はあるんだよなあ。