『オーバー・ザ・ホライズン』(橘早月・高科浅妃/電撃文庫)*13

新人とは思えないほどの安定感で読みきれたわけですが。難点もいくつか目に付きました。
まず、ヒロインの行動原理の理由付けが弱い。幾らなんでも盲目的過ぎるし、開眼後も転換が急すぎる。
敵キャラも浅い。マチェイの動機も「軍部での権威付け」だったはずが、なぜ「隣国の内乱の助長」に代わったのかも分からないままだったし。(俺の読みが浅いだけ?)
トガの内面描写もあったほうが良かった。
そして最大の難点がイ(以下自粛)
全体的に王道で、もう一捻り欲しかったかな、と。
いやまあ要するに、カーマリーのが面白かったと、そういうことのような気が。