渡瀬草一郎 1

陰陽ノ京を振り返ってみよう。
1巻からしてイラストの比重は他の電撃作品に比べて少ないけど(表紙と口絵のみ)、田島昭宇の描き出した雰囲気が作風にあっているのもあって全く気にならない。*1
それから1巻から2巻が出るまでにパラサイトムーンが3冊も出てるんですよね。ここで絵師が変わるけれど、章扉が増えただけで一冊を通した雰囲気としてはそう変わらない。
パラサイトムーンではイラストでイライラさせられた経験があるので、絵師が変わるって聞いたときにははらはらしましたが、まあ杞憂に終わったわけで。*2
内容はタイトル通り陰陽師もので、陰陽道の名門に生まれながらも文章道に進んだ主人公(漢字出すの面倒)が、平安京に起こる怪異を周囲の協力を得ながら解決していく、というものです。
作者の精緻な筆致が生きて、世界観が、キャラクターひとり一人がきっちり描かれているのが特徴です。
それから、幼馴染になにか因縁があるようで、ほとんどの作品に幼馴染が出てきます。*3

*1:自分自身のイラスト比重が低い所為もあるのかもしれませんけど。

*2:ソウルアンダーテイカーの絵を見たときとか、本当に大丈夫か? って思ったんですが。

*3:そういえば往々にして男の方が鈍いよなあ。